新規事業の成長戦略において、マーケティングの目標設定をすることは、非常に重要な役割を果たします。
適切に設定された目標は事業拡大の道しるべとなり、成長戦略や評価基準にも大きな影響を与えることにもなります。
もくじ
マーケティングにおいての重要な目標設定は以下のようなものがあります。
- 売上高
- 利益額
- 利益率
- 市場占有率
- 認知度
- ブランド力向上 など
マーケティングにおける正しい目標を立てるということは新規事業の成長におけるメンバーの意識の足並みをそろえてくれます。
例えば、「収益の最大化」などの目標を立てた場合、単純に「できるだけ収益を最大化しよう」という漠然とした目標ではなく明確な数値や10%収益をあげようなど、具体的な数値に向かってどのような施策を行うかということが重要になってきます。
目標設定をする上では、ベンチマークとの比較なども重要になってきます。
競合などを分析しどのような動きをしているのかという分析をすることで、自社の動きもよりどのように動くべきか?どのような目標を立てるべきか?ということを客観的に判断することで、具体的な目標を立てることができるようになります。
その際に使う、わかりやすいフレームワークとして3C分析があります。
自社の現状を客観的に分析するには3C分析が有効です。
3C分析とは3つのC「Customer(市場・顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」を意味しており、これらの状況を客観的に分析することで現状の自社と競合などや、マーケットに対してどのようにアプローチするべきかなどを理解することが可能になります。
特にマーケティングで重要になる自社ではコントロールできない「外部環境」や「内部環境」を理解することができ、自社ではどのように動くべきなのかという戦略を作っていくことが可能になります。
目標を立てる際に重要なのは現実的な数値を作ることが重要になります。
とにかく頑張る!というような定性的な目標設定をしてしまうと、最終的に目標が達成できたのか理解でき、また「頑張ったから問題ない」という気持ち的な評価をしてしまい、結果的に評価がしにくい状態になるからです。
さらに数値目標がないと振り返りができず、今後の行動における改善点が見出すことができない、ということもありこれまでの行動のどこが悪く、どのように反省点を見つけ出し、次の目標に向けた行動をとるべきか、ということが評価できなくなってしまいます。
そのようなことがないように、具体的な数値目標を作ることが重要になってきます。
上記のようにベンチマークを設定し、ベンチマークとのギャップを理解することで数値を軸にした、目標設定をすることが可能になります。
そうすることで、数値をどのように達成していくのか、ということで具体的な施策を検討することが可能になります。
例えば、SNSでのフォロワーを重視した目標にするのか、デジタル広告でのコンバージョンを目標とするのか、ブランドの認知率などを目標にするのかなどの数値を重要視することで、どのような施策を行うべきなのかということを明確に決定することが可能になります。
マーケティングにおける目標設定は目標を定めるだけではなく、明確な目的をつくっていくのにも役に立ちます。
ただ、その目標設定が間違っていたということもありうるので、途中で目標設定を見直す、また目標設定に対して本当にこの行動で問題ないかなどを顧みる必要もあります。
目標設定やその設定を客観的に顧みるということを繰り返すことで、本当の目標などが見えてくることもあり、その過程の中で本当の目標を学んでいき、軌道修正を常に行うことが重要になります。
このように、すんなり目標が明確になることは稀で、目標も随時変化していくことも普通です。このように意識をしておくことが重要で、少しゆったり考えておくことも重要になります。