新型コロナウイルスの影響により、多くの企業でリモートワークが導入されました。
リモートワークにはさまざまなメリットがある一方で、コミュニケーションの難しさも指摘されています。
今回は、リモートワークにおける効果的なコミュニケーション術を紹介します。
もくじ
オフィスでの対面コミュニケーションとは異なり、リモートワークではいくつかの課題が浮き彫りになっています。
ここでは、リモートワークにおけるコミュニケーションの主な課題を3点紹介します。
- 非言語的な情報が伝わりにくい
表情、ジェスチャー、声のトーンなど相手の感情や真意を理解するための重要な手がかりとなる情報が伝わりにくくなります。
そのため対面でのコミュニケーションに比べ、共感や信頼関係の構築が難しくなる可能性があります。 - 雑談や偶発的な会話の機会が減少
雑談はアイデアの交換や人間関係の構築に重要な役割を果たします。
仕事以外の話題について話す機会が少なくなることで、メンバー間の個人的な理解や信頼関係の構築 - 情報を共有するためのタイムリーなコミュニケーションが取りにくい
オフィスでは自然に行われていた情報共有が、リモートワークでは意識的に行う必要があるため、情報の漏れや遅延が発生しやすくなります。
これらの課題は、リモートワークにおけるコミュニケーションの質や効率に直接的な影響を与えます。課題を認識し、適切な対策を講じることで、リモートワークでもスムーズなコミュニケーションを実現することが重要です。
リモートワークにおけるコミュニケーションの課題を解決するためには、適切な方法を実践することが重要です。
メンバー間の円滑なコミュニケーションを促進し、チームの一体感を維持するために、以下の3つの方法が効果的です。
- ビデオ会議の積極的な活用
ビデオ会議ツールを使うことで、表情や身振り手振りなどの非言語的な情報を伝えやすくなります。
また、定期的なビデオ会議の開催により、メンバー間のコミュニケーションを促し、チームの一体感を作り上げることができます。 - 雑談や偶発的を会話を生み出す場の提供
雑談や偶発的な会話を生み出すには、オンライン上でのコーヒーブレイクやランチ会などを企画し、メンバー間の雑談の機会を設けるのも1つの方法です。
また、チャットツール内に雑談用のチャンネルを設置し、仕事以外の話題についても気軽に話せる環境を作るのも良いでしょう。 - 情報共有ツールの効果的な運用
情報共有を滞りなく行うために、プロジェクト管理ツールやドキュメント共有ツールを活用し、メンバー間で情報を一元的に管理するのがよいでしょう。
メンバー全員が同じ方法で情報にアクセスできるようにし、定期的な進捗報告会や情報共有会を開催し、メンバー間で最新の状況を共有しましょう。
これらの方法を組み合わせることで、リモートワークにおけるコミュニケーションの課題を効果的に解決することができます。ビデオ会議の積極的な活用により非言語的コミュニケーションの欠如を補い、ざっくばらんなコミュニケーションの場を提供することでメンバー間の一体感を高められます。
さらに、情報共有ツールの効果的な運用によって、情報の漏れや遅延を防ぎ、スムーズな協力体制を構築できるでしょう。
ラジコードでは、リモートワークにおけるコミュニケーションの課題を解決するために、いくつかの効果的なテクニックを実践しています。これらのテクニックは、メンバー間の円滑なコミュニケーションを促進し、チームの一体感を維持することを目的としています。
- ミーティングはカメラをオンにする
弊社のミーティングはZoomやGoogle Meetsなどでリモートで行っています。
カメラをオンにすることで表情や身振り手振りも利用でき、音声だけでは冷たく伝わるようなこともなくなり、コミュニケーションのミスが減らすことできます。
カメラオフでのミーティングのときと比べて、相手の反応がリアルタイムで確認できるようになり、コミュニケーションがスムーズになりました。
特に、プロジェクトの重要な意思決定を行う際に、メンバーの表情を見ながら議論ができたことで、より良い結果を導くことができました。 - 通話時のリアクションはややオーバー気味に
対面でのコミュニケーションと比べて、話が伝わっているか分かりづらくなります。
そのため、リアクション(頷く、表情など)はややオーバーに行うと理解しているか・伝わっているかが適切に伝わります。
実際、相手のリアクションが分かる方が話している人も安心でき、余計なことに気を回さずに済みます。
リモートワークを始めた当初は、通話中のリアクションに気をかけることができていませんでした。
しかし、同僚から「反応が少ないと理解しているのか心配になる」という指摘を受けたことをきっかけに、意識的にリアクションを多めに取るようにしました。
その結果、同僚との意思疎通がスムーズになり、ミスコミュニケーションが減ったと実感しています。 - 話しやすい環境を整備する
弊社では、バーチャルオフィスツールのTandemを利用しています。
数クリックで会話をはじめられるためリモートワーク中でも質問や雑談など気軽に行える環境を保っています。
仕様確認のついでに少し雑談をするなど活発にコミュニケーションが生まれています。
例えば、コードレビューや仕様確認の際に、Tandemで画面共有しながら質問することで、的確なアドバイスをもらえるようになりました。
これにより、開発の効率が上がっただけでなく、同僚とのコミュニケーションも円滑になりました。 - 同時編集ツールを使って議論し、記録に残す
ミーティングの際はGoogleドキュメントやScrapboxなどのドキュメントツールを利用し、画面を共有しながら参加者全員がその場で自由に記録できるようにしています。
同時編集ができることで、自分で思った通りに編集し、意図を間違わずに伝えることができ
記録に残しておくだけで、「アレはどうなっていた?」のような事態を避けることもできます。
以前は、ミーティングで出た意見をメモすることに意識を向けすぎて、議論に参加できないことがありました。
また発言者の意図を正確に理解できているか不安になることもありました。
GoogleドキュメントやScrapboxを使った同時編集に切り替えてからは、リアルタイムで意見を書き込み、その場で確認し合えるようになりました。
これにより、議論の内容が明確になっただけでなく、ミーティング後のタスク漏れも防げるようになりました。
これらのコミュニケーション術を実践することで、リモートワークにおける様々な課題を解決することができました。メンバー間の意思疎通が円滑になり、プロジェクトの進行がスムーズになった点が特によかったと感じています。今後も、これらの方法を継続的に実践・改善し、リモートワークの効率をさらに高めていきたいと思います。
リモートワークにおける効果的なコミュニケーションと生産性の維持には、適切なツールの選択、明確な情報伝達、定期的なミーティング、インフォーマルな会話、孤立感の解消に加え、自己管理能力が求められます。
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