近年 AI(人工知能)や AR(拡張現実)、VR(仮想現実)や Iot(モノのインターネット)など新しいデジタル技術が急速に発展しています 🚀 ✨
売上の拡大や生産性の向上に向け、新しいテクノロジーを活用し、企業を変革する DX(デジタルトランスフォーメーション)が企業規模を問わず急務の課題となっています。
そんな折、経産省が「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」を発表したため、事例やプロジェクトの流れを補足しながらエッセンスを簡潔に説明致します 😊
もくじ
以下の記事にも説明していますが、おさらいです! 🙋♀️
【 DX 】ピンチをチャンスに。生き残るためのデジタルトランスフォーメーション
DX(デジタルトランスフォーメーション)とはAI(人工知能)やAR(拡張現実)VR(仮想現実)やIot(モノのインターネット)など新しいテクノロジー・デジタル技術を活用し、革新的なビジネスモデルや新しいサービス・顧客体験を創出することとともに、下支えとなる業務プロセスや業務システム、企業文化や組織構造を変革することを意味します。
つまり、既存企業がテクノロジーを活用し、新規性のあるサービスやビジネスモデルを生み出すことを DX と呼びます。変革を伴わない単なる *RPA の導入などはDX の定義から外れることが多いです。
* RPA(Robotic Process Automation)とは、ロボティック・プロセス・オートメーションは、ソフトウェアロボット 又は仮想知的労働者と呼ばれる概念に基づく、事業プロセス自動化技術の一種である。
引用:wikipedia
言葉の定義だけではイメージが湧かないため、DX(デジタルトランスフォーメーション)の一例を紹介します!😊
「株式会社トライアルカンパニー」は、小売業、IT、物流、商品開発、製造などを手がける、福岡県福岡市東区に本社を置くIT企業です。
様々なデジタル技術を活用し、「TRIAL(トライアル)」というスーパーを展開しています。
TRIAL の実店舗にはスマートショッピングカートと呼ばれる、セルフレジ機能付きのタブレットが搭載されたカートがあります。
TRIAL の店舗に来店した場合、最初に専用のプリペイトカードをタブレットにかざします。
その後商品のバーコードを、カートに搭載されているバーコードリーダーにかざしてから、買い物カゴに入れることで、現在価格と商品一覧をタブレットから確認することができます。
また、スマートショッピングカー専用のレジも設けられており、レジの時間短縮にも寄与しています。
*1 実際に福岡県のアイランドシティ店では、スマートショッピングカー利用者の来店頻度が10%以上アップしたそうです。
*2 スマートショッピングカートがあることで、いつ、どんな順番で、商品をカゴに入れたのかというデータが取れるため、買い物客の店舗内の動きをデータとして可視化することができます。
このデータを活かして店のレイアウトや棚の陳列を改善していくことで、顧客の非計画購買(事前に計画していなかったものを買うこと)の拡大を進めていく狙いがあります。
さらに、買い物客と陳列棚を撮影するAIカメラも店舗のいたるところに設置されています。
買い物客撮影カメラでは、パーソナライズされた広告をディスプレイやタブレットに投影するような仕組みを計画しているようです。
陳列棚を映すカメラでは、定期的に商品の陳列状況をサーバーに連携し、店舗在庫状況を把握するのに使用しており、品切れ・欠品を防ぐことができるようになっています。
実店舗を持つ小売企業の DX としては先駆的な事例であるといえます。
次に一般的にどのような流れで DX(デジタルトランスフォーメーション)のプロジェクトが進むのか説明します 😊
新たなビジネスモデルやサービス・顧客体験を考える前に、まずは自社が誰に対してどんな価値を提供したいのか明確にする必要があります。提供価値を再定義することで視座が高まり、新たなサービスを考える際に柔軟な発想を持つことができるようになります。
自社の提供価値が再定義できたら、次は顧客の気持ちや行動を徹底的に分析します。顧客は普段どんな悩みや、課題を抱えて行動しているのかを分析し、解決方法を考えます。
解決方法の絵が描けたら、実際にアジャイル開発でプロトタイプを作っていきます。要件定義、設計、開発、テスト、導入と流れていくウォーターフォール型の開発手法ではなく、アジャイル開発で進めることで、ユーザーの意見を取り入れながら段階的にサービスの品質を高めていくことができます。
最後に、新たなサービスをどのように顧客に届けるか、自社に浸透させるのか計画を立案し、計画に沿って実行していきます。
事例とプロジェクトの流れを説明したため、最後に経産省発行の DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するためのガイドラインからどの企業にも共通の成功のエッセンスを噛み砕いて解説します ✨
DX でまず重要なことが、目指すべき方向性と道筋を明確に描いておくことです。
方角と道筋がなければどこに行けばいいのかわからないのと同じで、DX プロジェクトでも、手段であるはずの乗り物(テクノロジー)に振り回され、ただガソリン(お金などのリソース)が減っていくだけです。
DX は新規のビジネスモデルやサービス・顧客体験を創造し変革していくことでした。これは非常に困難なプロジェクトです。
そのため、成果が出ずに失敗する可能性は十二分にあります。ただし、失敗を恐れてはこれまでなかったようなサービスは作れないというジレンマを抱えています。
組織文化として、チャレンジを推奨し失敗を許容するような風土をあらかじめ醸成しておく必要があります。
また、前例のないことにチャレンジする以上、各方面から反発の声が上がる可能性もあるため、経営トップや、キーマンを DX 推進体制に絡めておき、反発に負けないような強い意思決定能力を持つ体制を作っておく必要があります。
DX では、顧客に選んでもらえるサービスを作らなければ失敗に終わってしまいます。まずは顧客が「体験してみたい」と思えるような需要あるサービスを考えられるかが重要なポイントになります。
また、サービスを体験してくれた顧客のデータを収集しておくことも重要です。同じサービスを提供し続けてもライバルにすぐに模倣されたり、顧客に飽きられてしまうため、改善しつづけることが必要です。
そのためにはデータを収集し、顧客の求めるものを常に理解し続けていく必要があります。顧客に選んでもらう、データを収集する、改善するサイクルを常に回し続けることが成功の要諦であるといえます。
いかがでしたか? 😊
DX はなんとなく IT化のこと? とぼんやり思っていた方に、革新を求められた取り組みということが伝わり、それは組織文化にも影響します。
ですが、とにかくやってみるぞー!🔥 とチャレンジ魂のファイヤーが灯りはじめると嬉しいです ✨
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