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初めまして。ラジコードで代表をしている小寺といいます。
普段は、他のメンバーがやらないことや新規事業の研究開発しています。
コロナ渦で弊社もフルリモートになりました。
コロナ以前から元々オフィスはあり半数は出社していましたが、プロジェクトの状況に合わせて出社していました。なので、フルリモートになったからといって、業務を変更しないといけないことはありませんでした。
弊社は業務を効率化するために、様々な工夫を行っています。
今回は世の中に出回っているツールを一通り使って、落ち着いた結果、社内で利用しているコミュニケーションツールや工夫の一部を紹介をしたいと思います。
もくじ
コンセプト
毎日利用するものなので、できるだけ楽しく使えるものを重要視しています。
起動の速度など軽さも楽しく使えるためには必要です。
使い方に自由度があって工夫できることも重要です。
APIが公開されていれば、エンジニアがより弊社好みにカスタマイズします。
また、エンジニアでなくともZapierを利用して複数のサービスをまとめあげることが可能です。
情報がクローズドにならないようにしています。
フルリモートでは各メンバーの視野が「自分のプロジェクトのみ」や場合によっては「目の前のタスクのみ」に狭まりがちです。
弊社は常時複数のプロジェクトが並行して動いています。
各メンバーが得意な領域を有機的に補いあうのがチームです。
とはいえ、「隣のプロジェクトでは何が起こっているのか」を知る方法がなければ、関心を持つこともできません。
「隣のプロジェクトでは何が起こっているのか」を緩やかに共有することで視野が狭まることに抗います。
Slack
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最近IT業界以外でも利用され始めてきたビジネスチャットツールです。
チャットコミュニケーション基盤
基本コミュケーションはSlackで行っています。
後述するScrapbox, GitHub, GSuiteの連携を行い通知をここに集めています。
なので、Slackでキーワード検索をかけることで、各種ツールを横断して検索できるようにしています。
なぜなら、利用するツールが多様化するとどうしても、「この情報どこに保存しておいたんだっけ?」ということが発生します。
また、自分とは直接関連のないプロジェクトも、今何をしているのか非同期で緩やかに確認することができます。
さらに、クライアントと共有チャンネルを作ってそこでコミュニケーションしています。
pragli
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アバターを使ってテキスト・音声・ビデオ機能で仲間とやりとりができるビジネスアプリです。
音声コミュニケーション基盤
チャットだけだと、どうしても細かいニュアンスが伝わらないことがあります。
Slackでも音声のコールは可能です。
しかし、音声を繋ぐために、Slackで「今音声つなげても良いでしょうか?」「はい分かりました。準備しますね」という会話が毎回発生します。
pragliの場合、1クリックで音声を繋げます。
ポイントは、繋ぎやすいこと、今誰と誰が音声をつないでいるのか分かることです。
また、pragliは既に集まってるミーティングに、人を呼び寄せることもできます。
以前はDiscordを利用していましたが、音声や画面共有が安定しなかったので、pgraliに移行しました。
雑談も仕事をより創造的にしていくために重要なことだと考えています。
pragliを利用して音声をつないだままランチしたり、筋トレ好きのメンバーは、集まって自宅筋トレをしています笑
Scrapbox
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ドキュメントコミュニケーション基盤
使いやすいwikiといえばよいでしょうか。参加メンバー全員が閲覧できます。
リアルタイム編集ができて、動作が軽量で非常に書きやすいです。
弊社では、社内Scrapboxに議事録や、社内ルール新しいアイディアなどは全てここに集めています。
また、ここには何を書いても良いというルールにしています。
その結果、作業用BGMページや、メンバーの好きなドラマのページもできています。
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Gyazoを連携するとより編集効率が上がります。
Scrapboxの変更内容は、Slackのチャンネルに流すことでチャンネル参加者は変更を確認することが可能です。
GitHub
開発者御用達のソフトウェア開発のプラットフォームであり、ソースコードをホスティングサービスです。
ソースコード基盤
最近はスマホにもネイティブ対応してくれていて改善し続けてくれているところが素敵です。
他にも、PullRemidersが無料で利用できるようになりました。
それによって、公式の機能でPullRequestはSlack通知が可能になり、便利になりました。
弊社の場合、それ以前から、自作でSlackと各種ツールをより利用しやすく連携するアプリを社内で開発しており、以下のようにPullRequestだけでなく、issueに関してもメンションがリアルタイムにSlackに通知されるようにしています。
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これの何がいいかというと、issueによって決まる仕様をスピーディーにできます。
Slackのメンションがない場合、どうしても気づくのが遅くなったり、見落としたりしてしまいます。
また、Slack上で議論するもの一つの方法ではあるのですが、Slackではissueという軸がないので、議論が発散してしまいがちです(私自身がそうでした)。
さらに、issueに対する議論が、GitHubとSlackに分散するのはキャッチアップする人からは少しやりにくいです。
GSuite
使っているところも多いと思います。
Google の様々な機能、例えば、Gmail, Googleカレンダー、Googleドライブ、Googleドキュメントをビジネスツールとして利用できます。
弊社では主に社外の方とのやりとりに利用しています。
先述したZapierとさまざまな連携をおこなっています。Zapierだけでマニアックな別記事ができそうなのでそちらに譲りますが、一つ簡単にできて効果のある連携をご紹介します。
NotiaというサービスとGmailを連携することで、AIが判断した重要なメールのみをSlackに通知させています。
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こうすることで重要なメールが届けばSlackで即座に確認することができ、さらに「Slack上で」返事することが可能です。
「日々メールは沢山届くが重要なメールのみ届いたタイミングで確認したい」という方には便利だと思います。
Zoom
主に社外の方(クライアントやパートナー)とのテレビ会議に利用しています。
いくつかリモート会議ツールを利用しましたが、これが一番安定していました。
技術的な話になりますが、接続が瞬断した際の再接続の仕組みが他のサービスよりもよくできています。
弊社で現在利用している社内コミュニケーションツールとその工夫の紹介をしました。
現在無数のコミュニケーションツールがありますが、目につくものから試して試行錯誤を繰り返した結果、私たちはこのような形に落ち着きました。
コミュニケーションツールは、その性質から、チームにあわせた運用を目指すことが大切です。
リモートワークが増えている昨今、読者の皆さんのチームにあうツール選定の参考になれば幸いです。
リクエストがあれば、各ツールのさらに踏み込んだ使い方を説明しようと思います。