お初にお目にかかります。わたくし、「あじゃいる亭らじこ」と申します。
ちなみに伺いますが、「アジャイル」って言葉、初めて見ました、って方、いらっしゃいますか?
いらっしゃいますね。
初めて聞いた・聞いたことはあるけれどよく知らないという方へ簡単に説明しますと、単語の意味は「素早い」「機敏な」。 加えて、「頭の回転が早い」というニュアンスが含まれておりまして。
これに開発が付き、「アジャイル開発」となるわけです。
ええ、主流な開発手法の1つですね。
『計画→設計→実装→テスト』といった開発工程を機能単位の小さいサイクルで繰り返すのが最大の特徴です。
詳しくは、私どもの連載記事「アジャイルサムライを読む 其の壱」をご覧いただければざっくりとご理解いただけるのではないでしょうか。
えー、仕事をする上で一番大事なのは「同じ釜の飯を食う」なんていう人も結構いるものでございます。
生活を共にし、同じ職場で働き苦楽を分かち合えば親しくなり仕事も以心伝心ツーカーの仲で行えるので、一から十すべて口に出さなくてもよし何上手いことやってくれる……。
ええ、昔はね、万事こうして上手くいったもんです。
ところが昨今、働き方にも多様性が求められるようになりました。さらにはCOVID‑19だか何だかで、大人数で顔を突き合わせて話しちゃいけない。会社に出ちゃいけねぇってんであれよあれよという間に家から仕事をするようになりましてな。
さて、そんな状況でも私どもは「アジャイル」で毎日開発を続けているわけですが、「チームが同じ仕事場にいない」ことは大変なリスクになりますわな。
この場合のチームは、弊社の開発チームだけではなくクライアントの担当者も含みます。
「プロジェクトに関わるメンバー全員がチーム」というわけですな。
私どもが「チームが同じ仕事場にいない」リスクをどう乗り越えているのかを紹介しようじゃないですか。
チームで仕事をするうえで欠かせないのが「チームワーク」に違いない。
そもそも良いチームワークとは何だってぇと、「共通の目標に向かってメンバー全員が一丸となっている状態」ですな。
一丸となるにはメンバー同士の信頼関係を築かないといけない。良い人間関係が大事になる。
かといってぺちゃくちゃと友達のように仲良くしなっていうわけじゃない。
確認が必要なときにちょうどなタイミングや時間でコミニュケーションをとることが、チームワークを高めるために一番大事ってわけです。
それじゃあ離れた場所にいる人とどうやってコミニュケーションすりゃいいんだい?
そうだ、電話を繋ぎっぱなしにすりゃいい!そうすりゃいつでも話せる!
電話をつなぎっぱなしにする?嫌だね。ちょっとした物音にも気を使わないといけなくなるじゃねぇか。独り言もおちおち言えやしねぇ。寒気がしてくるんだから。
こいつはどうだい?「ウェブカメラで顔を常に見えるようにする」
そうしたら話したいと思ったらすぐに話しかけられるじゃないねぇか。
なに?カメラでずっと顔が見えるようにしたらいい?
嫌だね。恐い恐い。常に見られてるようで落ちつかねぇや。
そんな監視みたいな真似しなくてもいいじゃねぇや。
まぁ、一番恐いものが実は他にあるんだ、うん。あるんだけども、言えねえんだ。
どんなものが恐いんだ
あれだよ。「Pragli」だよ。
何だそれは?なんで恐いんだい?
まずは「Pragli」だ。
何かというと「音声通話・ビデオ通話をワンクリックで始めることができる」んだよ。
その昔は「Sneek」「Discord」なんてサービスを試したことがあったがね、複数アプリの立ち上げが恐くてね。
動作が軽くていろいろまかなえるものは無いかと探していたら、ちょうど知ってね。
使ってみてわかった事だがね。
「気軽に通話を始められる」んだよ。今自分がどんな状態かも設定できる。休憩中ならそう書いておけばいい。
Googleカレンダーと連携してるから予定が表示されたりな。
メンバーの予定も分かるから忙しいかどうかも分かるわけよ。
あとは部屋を作ることができてね。例えば案件ごとの部屋を作るわけだよ。そこに入るとその仕事のことで話すってすぐに分かる。
ゲストメンバーを招待することもできるんだ。
わかるか?招待用URLをブラウザで開くだけでPragliアプリをインストールしなくても会話ができるんだ。
うん、ぶるぶる震えてやがる。よっぽど恐いんだなぁ。
他に恐いものはあるのかい?
これも恐いんだよ。
「ギブアンドギブ」
聞かない言葉だね、何だい?新しいサービスかい?
新しいサービスじゃあないんだ。これは「考え方」だね。
リモートで仕事をすると、より他人の仕事が見えづらくなり、どこに辛さを感じているのか、どうすれば楽に働くことができるのか難しいじゃないか。
そのときに「ギブアンドギブ」の精神で行動していこうってことだ。
・わからないことをわからないままにしない
・ネガティブマインドにならないコミュニケーション
わからないことをわからないままにしない
同じ場所で働いていると、近くに人がいるからすぐに話すことができる。リモートでおざなりになっちまうと、なあなあで事を進めて誤った方向に進むこともある。
そのために使えるのが「Pragli」ってわけだ。ここを見れば人がいる。すぐに話すことができる。
ネガティブマインドにならないコミュニケーション
失敗やミスをしたときに責めらてしまうと、次、ミスをしたときに報告をしにくくなってしまう。そうすると対応に遅れが生じて大きな問題になることが多い。
ミスをしても成長する機会となった、伸び代が見つかったという考え方を共有しておくといいぜ。
こんなことをチーム全体で共有して実践できるとよ、もう。ぶるぶる震えて…ううう、ああ、うう…
もうリモートだアジャイルだなんて言わねえってんだ!
あの野郎、恐いよー、恐いよーって言いながら、Pragliで雑談始めやがった。
ああー今度はノーコードで自動化ができるZapierが恐い
以上アジャイル開発でのリスクのひとつ「チームが同じ仕事場にいない」場合、どういうサービスを使えばいいのか?またどういったマインドで乗り越えていくのかの小噺でございました。
次回、また一席できればと思います。アジャイル小噺でした🙇♂️
- アジャイル宣言の背後にある原則
- アジャイルソフトウェア開発宣言
- アジャイルサムライ − 達人開発者への道
オーム社 (2011/7/16)
著者:Jonathan Rasmusson 著/西村直人・角谷信太郎 監訳/近藤修平・角掛拓未 訳
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