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こんにちは!
ラジコード編集部です 😊
ラジコードではサービス開発のベースにアジャイル型の開発手法を採用しています。
今回からデザイナーの目線からアジャイルサムライを読んで思う事を連ねていきます。
それでは第1部2章、アジャイル開発におけるチームについて考えていきます🙂
本シリーズは「アジャイルサムライ − 達人開発者への道」を1〜5部を1~2記事に分け要点を解説していくシリーズです。全13記事を予定しています。
もくじ
第2章:アジャイルチームのご紹介
アジャイルは「分析」「テスト」「設計」「実装」の各工程を密接に連携させながら作業を進め、チーム一丸となって成果責任を果たさないといけません。
実際はディレクター、エンジニア、デザイナーと作業自体は専門家が担当しますが、自分の役割だけ担当して「はい終わり。次の方お願いします」ではなく、全ての工程を意識しプロジェクトに向かい合う必要があります。
チームをアジャイルにするためのコツ
チームをアジャイルに最適化するための取組を紹介します。
- 同じ仕事場で働く
- 積極的に深くかかわる顧客の存在
- 自己組織化
- 成果責任と権限委譲
- 職能横断型チーム
同じ仕事場で働く
意思疎通の摩擦が減り、信頼関係を築きやすいことが同じ仕事場で働く利点です。
昨今はコロナの影響でリモートワークを行うことが多くなりました。弊社でも普段はリモートワークを行なっています。
物理的に離れたメンバー、クライアントと同じチームとして動くためにはコミニュケーションツールを有効活用し、あたかも同じ仕事場で働いているような環境の整備が必要です。
弊社はPragri・Zoom・Slackなどのツールを活用しています。
積極的に深くかかわる顧客の存在
開発は、顧客が本当に必要なものを作るために行います。
「分析」「テスト」「設計」「実装」のサイクルを一定期間回しながら開発を進めていきますが、各フェーズで顧客の関わりが少ないと前に進むのは困難です。
顧客には「プロダクトオーナー」として毎週の成果物に対してのフィードバックを積極的に行なってもらう必要があります。
そのためには、根気よく顧客の課題としていることを解決→報告を繰り返し、信頼関係を積み上げていくことが大事です。
自己組織化
目標を達成するためにどうするかを客観的に考える。
これができるチームを作るためには、「人に合わせて役割分担を決める」ことです。
・得意分野を任せ裁量を持ってプロジェクトに向かう
・自分からプロジェクトをよくするために行動する
こうした意識を全員が持つことが自己組織化につながります。
成果責任と権限委譲
そうした意欲を削がずに成果責任を果たすためには権限を広く持つことも重要です。
課題解決の方法を思いついたのに、実現するには様々な人の承認を得ないと前に進めない。情熱を長く秘めておくのは根気がいることです。
「解決方法を提案→プロトタイプを作成→顧客に見せる」
デザイナー自信が顧客に説明し、フィードバックをもらい、納得してくれると信頼を得て自信がついていきます。
この流れを毎週のスプリントで繰り返して成長していくことができますね。
職能横断型チーム
顧客の要望に最初から最後まで応えられるチームを「職能横断型チーム」といいます。
決められた期間で成果を出すにはスピードが必要です。幅広い作業をこなす人材「ゼネラリスト」が望ましいです。
例えばデザイナーの場合、ビジュアルだけをデザインするのではなく、サービス全体のUI/UXを考慮し、実装も意識したコンポーネント設計ができる人物が望ましいです。
アジャイルは顧客・開発をまとめて1つのチームとして動きます。
顧客、開発それぞれどのような役割があるか解説します。
アジャイルな顧客
課題を解決するために開発を行う。その課題を一番知っているのは顧客です。
サービス・ソフトウェアは顧客のために作られます。
チームに確固たる指針を与え、質問に答え、フィードバックをしてくれる存在です。
対応すべき課題と優先順位づけを開発に提案し相談し決定する。
前に進んでいくには積極的に関わってもらい、顧客がどえれだけ重要な役割なのかを納得してもらい、プロジェクト成功のために必要な決断をしてもらいます。
開発チーム
開発チームは職能横断的なメンバーで構成されます。
アナリスト・プログラマ・テスター・マネージャー・デザイナーと実に多くの技術が必要ですが、本記事ではデザイナーに関して整理したいと思います。
■アジャイルなデザイナー
アジャイルなデザイナーは画面をキレイ作るのはもちろんですが、サービスのUXを意識することが大事となります。
顧客・利用者と気持ちを重ねて、ペルソナ・ワイヤーフレームを考える。
提供する価値に注目してフィードバックを反映することで顧客にとって最高のプロダクトになります。
他にも実装のことを考えたデザインにすることで、よりスピードをあげた開発を行えます。
職能横断型チームを作るために、以下のポイントを抑えると資質を備えたメンバーが見つかるでしょう。
- 曖昧な状況に抵抗がない人
顧客からの要望は最初からすべて出揃わらない。それを引き出すことで、計画・状況は変わります。変化することは常にあると考えて適応していかないといけない - 我を張らないチームプレイヤー
自分の縄張りに固執せず、人と分かち合うことをためらわず、お互いに学び合い成長することを楽しめる人が向いている
以上「アジャイル入門:第2章アジャイルチームのご紹介」でした。
この章で説明した「アジャイルなチーム」を組んで開発に望めればベストですが、そうでない場合も多くあります。
そのときはまず、アジャイルのことを知りながら現場でチームとして成長して前進していくことが大事です。
次回は「第2部:アジャイルな方向づけ」を読んでいきましょう😌
- アジャイル宣言の背後にある原則
- アジャイルソフトウェア開発宣言
- アジャイルサムライ − 達人開発者への道
オーム社 (2011/7/16)
著者:Jonathan Rasmusson 著/西村直人・角谷信太郎 監訳/近藤修平・角掛拓未 訳
月額固定・定額制でアジャイル開発を提供する「サブスクエンジニア」サービスを提供しています。よろしければご覧ください!