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こんにちは!
ラジコード編集部です 😊
アジャイルサムライを読む連載記事その11です!😃
前回は第4部 アジャイルな計画づくり の「第10章:アジャイルな意思疎通の作戦」で、イテレーションのための4つの作戦とデイリースタンドアップを試して自分たちに合う方法を見つけて前に進むのが大事ということがわかりました
それでは「第11章 現場の状況を目に見えるようにする」を読んでいきましょう。
よろしくお願いします!🙋♂️
本シリーズは「アジャイルサムライ − 達人開発者への道」を1〜5部を1~2記事に分け要点を解説していくシリーズです。全13記事を予定しています。
もくじ
第11章 現場の状況を目に見えるようにする
空港のフライト案内板のような、現場の状況が一目瞭然となる貼りものの作り方を学べば、仕事の透明性が増し、取り掛かるべき作業や集中すべき作業がはっきりします。
現場の状況を目に見えるようにしている仕事場のことを「ビジュアルワークスペース」と呼びます。
ステークホルダーにちゃんと状況を説明する。
チームに新しいメンバーが追加となる。
改めてチームに現状を説明するときのために「現場の状況を目に見えるようにするために貼りものを作る」場合は、次の4つから始めるといいでしょう。
- プロジェクトのインセプションデッキ
プロジェクトのゴールを見失わないためのツール。お客様は誰、何が必要、資金を投じているのはなぜかを常に意識するためのもの。
- リリースボード
チームがどこまで仕事を完了させていて、どれだけ仕事が残っているかを確認するためのもの。
- ストーリーボード
現在のイテレーションで取り組んでいるフィーチャの状態を表している。
- ベロシティとバーンダウンチャート
ベロシティは毎週のチームの生産度合いを測る指標。これにより完了の見通しをバーンダウンチャートで確認できる。
バーンダウンチャートを壁に張り出し続ければ、常にプロジェクトの状況を把握できます。完了予定日は現実的か?プロジェクトの進行の傾向はどんなものがあるのか?など。
他にもプロジェクトへの理解を深めるためのペーパープロトタイプなどもあれば、みんなの目につく場所・アクセスしやすい場所に張り出していきましょう。
「チームの約束(Working Agreements)」が決められていると、以下のメリットがあります。
- 現在のチームメンバーにとっては、どんなチームを目指しているかを言葉であわらすことになる
- これからチームに参加するメンバーにとっては、チームメンバーとして求められる条件を明示するツールになる
そして同時に「チームが大事にすること(Shared Values)」も決めるようにしましょう。
プロジェクトを炎上させないために行うべきことなどをチームが大事にすることとして残しておきましょう。
用語と言葉づかいもプロジェクトで意識を合わせておきましょう。
そうしないと以下の厄介なことが起こりかねません。
- 間違った抽象化がされてしまう
業務ではAという用語の使い方は決まっているのに、開発者がそう解釈していなかった - 変更しづらくなる
画面に表示されている文言とデータベースのカラム名が異なっているなど - バグが増えて保守コストが高くつく
変更でチームに余分な作業負荷がかかってしまう
こうした不都合を避けるために、チームと業務をつなぐ共通の用語を定めて言葉遣いを徹底して、ユーザーストーリ・モデル・図表・コードにも反映させていきましょう。
本番環境リリース後、バグの発生に圧倒されることがないよう、プロジェクトの初日から監視と追跡をできる仕組みを導入しましょう。
以上「第4部アジャイルなプロジェクト運営:第11章 現場の状況を目に見えるようにする」の解説でした。
プロジェクトの全容と進捗を目に見える形にまとめておくとおくとステークホルダーにもチームにとっても有益であるということが分かりましたね。
次回は「第5部 アジャイルなプログラミング 第12章:ユニットテスト – 動くことがわかる」を読んでいきましょう😌
- アジャイル宣言の背後にある原則
- アジャイルソフトウェア開発宣言
- アジャイルサムライ − 達人開発者への道
オーム社 (2011/7/16)
著者:Jonathan Rasmusson 著/西村直人・角谷信太郎 監訳/近藤修平・角掛拓未 訳
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