新規事業開発を成功に導く、小さく速く失敗を重ねる仕組み

新規事業開発を成功に導く 小さく失敗を重ねる仕組み

新規事業開発・社内起業を始めようとすると、「失敗するかもしれない」と先行き不安な考えが頭の片隅をよぎると思います。

初期段階の計画書は、膨らんだアイデア、自分たちの妄想の要素が多く、リサーチも分析も曖昧な箇所があり、100%成功する保証は確かにありません。

しかし、大切なのは最初の段階で「成功するために、失敗を重ねる」ことを速く繰り返すことです。課題を見つけ、仮説を検証し、投資判断ができる事業計画を成立させることです。

次にどう進めるべきか明確になることで、進むことも撤退することも早期決断が出来ます。

では、どのようにしたらスピーディにすすめていくことができるでしょうか?

今回は、弊社が実際に相談頂いた失敗ケースを元に「失敗を重ねて成功に近づく方法」を紹介したいと思います 😊

失敗ケース

失敗の定義も様々ですが、よく聞く新規開発での失敗ケースです。

  • 仕様変更がかさみ、予算も当初より膨れ上がったうえに、改修も間に合わず中途半端な状態でリリースになった。
  • 実際に確認できる状態までに時間がかかり、いざ触ると課題が見えてきた。しかし、細かく決めた仕様修正にもまた工数と予算がかかるためそのまま進めることしかできなかった。
  • 不足している人員は他社の力を借りて共同で進めていこうとしたが、逆に時間やコミュニケーションコストも相当かかってしまった。

新規事業開発は小さく速くつくることが大事

新規事業のための用語のひとつに「MVP(Minimum Viable Product)」という言葉があります。
これは「検証可能な最小限の製品」という意味で、試作品を作成し、仮説・検証を行うことに相当します。

弊社の新規開発では、このMVPを実現させるためにスピードある開発スタイル(アジャイル開発)を採用しています。
最初から全ての機能を開発していくのではなく、小さく機能を検証しながら追加していきます。

なぜなら、検証可能な最小限の開発を行い、実際に動かして見えてくる課題や検証結果をもとに全体で理由を持ちながら先に進めていくことができるからです。

新規事業は従来の開発方法と相性が合わない

従来の開発方法では、仕様書を細かく決めて進めていくため新規事業開発とは相性が合いませんでした。

なぜなら、新規開発の場合に仕様書を細かく決めていくのがそもそも難しいからです。
仕様変更や修正がないことを想定して進んでいるので、変更したい際に双方にとって想像以上の労力や時間・金額とかさんでしまうのです。

逆にMVPを意識した開発スタイルは、臨機応変に対応することが前提となっているので修正や方向転換もウェルカムです。

ただし、厳格な設計が必要なシステム開発の場合は従来の開発方法が良かったりもします。

チーム開発に慣れた人材が必要

「社内ベンチャーで新規事業を提案したものの、技術的な面で人手が足りないから知人の紹介でサポートしてもらうことにした。」

よくありそうな流れですが、人手が増えたからといってその分開発スピードが加速したり、成果が増すようなことにはなりません。
失敗ケースにもあったように、逆にコストが増える場合が多いです。

そうならないためには、チーム開発に慣れている会社をパートナーとして選ぶと余計なコストを抑えることができます。

自社で0から制作チームを作ることも一つの選択です。

しかし、経験豊富なエンジニア採用は激化していますし、市場の流動性が高く、高い給料を支払っても定着率も高くはありません。
そうこうしているうちに時間がたってしまいます。

自社で制作チームを持つのは、事業の継続性に目処がたってからをおすすめします。

新規事業で特に感じる「月額固定制」開発のメリット

近年、多種多様なサービスに定期購買(サブスクリプション)といった料金体系が多く見られます。
毎月決まった額を支払い、「今月使いすぎかな?」などの追加費用の心配もなく、家計の予定も立てやすく、利用者にとっては嬉しい設計ですね。

同様に、システム会社との契約にも「月額固定制(定額制)」があります。

なぜなら、追加費用コストの不安を取り除けるからです。
仕様変更の融通が効きにくい従来の開発スタイルを、小さく速く作れる開発にしても、その分費用が従来のままバラ付きがちであれば費用面での問題は解決したことになっていません。

まとめ:新規事業開発で失敗しないためには

新規事業開発を成功に導くために必要なこと
  • 「小さく速く」試作品を作り、仮説・検証ができる開発スタイルを採用する
  • チームでやれるパートナーを探す
  • 仕様変更に伴う追加工数や見積を心配せずに、定額制で予算を明確にする