もくじ
システム開発にはさまざまな人が関わりプロジェクトが進行していきます。
その際のチームのメンバーが意識しておくことなどをまとめてみました。
プロジェクトをスムーズに進行するには、活発なコミュニケーションが必要です。
チームメンバーにアサインされた場合には、初めてコミュニケーションを行う人も混ざっていることが多々あるかと思いますが、積極的に全員で関わりプロジェクトを進行していくことが求められます。
また、最近では直接会って話すというよりもテキストでの非同期のコミュニケーションスキルも重要になってくるので全員でメンバーを思いやり、コミュニケーションにおける齟齬などをなくし、なんでも発言できる環境づくりが求められます。
メンバー各々がプロジェクトに当事者意識をもつということも重要になります。
いわれたことや指示をそのままだけ反映するということではなく、「ここはこのほうが良い?」「こうしたほうが過去良かった経験がある」など積極的にノウハウを共有したり、質問を投げかけていくことで、プロジェクトの質も高くなり全員で高いクオリティを出していくことが可能になります。
この場合特に重要なのが、心理的安全性が保たれている環境というのも非常に重要になります。
心理的安全性とは、何を言っても批判などをされることがなく、小さなことでも全体で積極的意見などを出し合い反映をさせていける状態にすることです。
この環境があってこそ、全員が主体的にプロジェクトに関わりクオリティを上げていくことが可能になるのです。
「タックマンモデル」とはチームの状態を5段階に分けることで、現在のチームの状態を客観的に判断し、現在の状態をどのように改善するべきかということが理解できるモデルのことです。
チームが形成されたばかりの段階。初めて同氏のメンバーが、お互いに探り合う状態。
相互理解を行い、リーダー主導のもと、共通の目標意識見つけながら、課題を見つけることが重要です。
共通目標が明確化され、それに対して意見が乱立することで、軋轢や抵抗が生まれてくる状態です。
衝突を恐れずに意見を交換し、議論を重ねていけるように丁寧なコミュニケーションが重要となります。
お互いの立場や考え方を理解し合い、チームが安定に向かう状態です。
主体性や、適切な役割分担を行うことで、メンバー同士の長所を活かして目標達成に向かいます。
個人の能力を発揮しながらも、チームとして機能していきます。
メンバー同士がフォローし合うことで、もう一つ上の段階にレベルアップしたチームになり、目標へのクオリティも上がっていきます。
プロジェクトの終了により、チームが散会。
目的達成の可否を確認し、チームの効果を検証することで、このチームで得られたことを次のチームでも発揮できるよう確認するタイミングです。
チームリーダーは特にチーム全体が成長できる場所を提供するということも重要になってきます。
そのためにチームでは、進捗やプロジェクトの管理はもちろんですが、メンバー個人のモチベーションのコントロールや振返りなどを通して積極的にメンタルのサポートなども行う必要があります。
限られたリソースの中で、最大の成果を出すためのチームビルディングは初めはなかなかむ難しく、リーダーに取っ手は悩ましいところでもあります。
「タックマンモデル」をみるとわかるように、徐々にチーム独自のカラーができてコミュニケーションもスムーズになっていくので、混乱期のような時もあればその時を丁寧に乗り越えるとチーム事態が成長していくことを待って積極的に議論を行う場を作ることがリーダーの仕事になります。