ビジネスマンであれば、新人時代などに一度は日報をつけたことがあるのではないでしょうか?
もしくは管理者として部下の日報を確認されているかもしれません。
ただ、「日報を書いて意味があるのか?」「成長につながっているのか?」と疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方に向け、日報をつける目的から効果的な日報のフレームワークの紹介、日報をつける際の便利なツールまで一挙紹介します😊
もくじ
まずは日報をつける目的・意味を解説します。
上司・先輩などの管理者(マネージャー)には、部下を育成するという重要な仕事があります。そのためには、部下が日々何をして、何ができるようになって、どんな課題を抱えているか把握することが適切な指導・ケアのファーストステップとなります。日報は、上司・先輩などの管理者が部下の状況を把握するための手段のひとつだといえます。
今日、業務を通じて何ができるようになったのか、今日新たに発見した課題は何かと、内省することができるのが日報の意義です。人は他人からのフィードバックか内省によって成長することができるため、日報を書くことで自分を見つめ直すことができ成長につながります。
成長につながる日報のフレームワークとしては「KPT」や「YWT」があります。
KPTとは、「Keep」「Problem」「Try」の頭文字をとった言葉で、仕事の振り返りのフレームワークの1つです。
KPTを行うと、日常的に日々の気づきを感じ、TRY(挑戦)によって改善を生み出している状態になります。
また、個人でもチームでも取り組みやすいフレームワークとなっています。
習慣づけ、KPTそのものの質を高めることができればより効果を発揮します。
小さなことでもいいので良かったことを出します。
実際に改善できたことや、まわりから褒められたことなどを思い出すと書きやすくなります😊
問題だと感じる、悪い状況だと感じた、困ったなどの解決するための課題を出します。
課題と感じることを出すことによって、自分の成長・チームの成長をよくできる改善ポイントと捉えると出しやすいです。
次からは頑張る、といった気持ちのみではなく具体的にどうしていくか、何故するのか目的をあげることがポイントになります。
Keep で出した、良かったことをさらに良くするために挑戦できることや、Problem を解決するために挑戦できる具体的な内容を考えると書きやすいです。
「YWT」とは、「Y:やったこと」「W:分かったこと」「T:次にやること」3つの項目で振り返りを行い、個人やチームの経験を学びに変えていくためのフレームワークで、日本能率協会コンサルティングが提唱した手法です。
ビジネスライクな日報に落とし込むと、以下のようなフォーマットにすれば、漏れなく「YWT」のポイントを抑えることができます。
まずは出社してから退社するまでの業務内容を時系列に述べます。管理者が行動・状況を把握できるようにするために必須の情報であり、内省も業務内容をベースに行うことになります。
成果として目標に対してどんな成果を残したか、営業の場合は契約件数、売り上げ、作業の場合は実績工数などを事実として述べます。これも管理者が行動・状況を把握できるようにするために必須の情報です。
業務内容や成果を振り返り、反省点・改善点・学びなどを述べます。成長に向けて内省した内容を記載するイメージです。
自分に足りないことがわかれば、明日から取り組むべきこともわかります。「会議で5回発言する」、「テレアポ50件達成する」など、具体的な目標を立て達成できたか把握しやすくすることが重要です。
定番ですが、ビジネスマンなら誰でも使ったことがあるであろう Office製品で日報を作成することができます。
文章をリッチにした日報が求められているのであれば Word、工数管理・進捗管理などで表を使って表現したいのであればExcel、見栄えを良くしたいのであれば PowerPoint など用途に合わせて使い分けましょう。
「ラジログ」は日報テンプレートに KPT が採用されている日報サービスです。
エンジニアやIT業界に特化した機能が備わっており、日々の様々なサービスのログを自動収集します。(現在は Github・slack・scrapbox のアクションログ )
左側にログが表示され、毎日を時系列に沿って振り返ることができます。
有料クラウド日報管理サービス「日報くん」はスマホでもPCでも、マルチデバイスで使える日報提出と稼働時間集計機能を持つシステムです。
日報提出の手間を最小限に抑える便利機能が満載で、人・チーム毎の稼働集計、プロジェクトや複数プロジェクトをまたいで、リソースの集計管理をシステムが自動で行うことができます。
「gamba!」は、SNSように日報を社内でシェアしあうことの出来る日報ツールです。
投稿された日報に対して、いいねやスタンプ、コメントを投稿し合うことができ、コミュニケーションを活発にする効果と日報を提出するモチベーションの向上が期待できます。
「banto」は、コミュニケーションツールの「Slack」と連携しており、手軽に日報を共有することができるツールです。
チャットボットの「AIbanto」を追加することで、事前に設定した質問内容を決められた日時に自動通知することができます。
Slackから回答を入力していくだけで、簡単に日報を提出でき、自動通知で出し忘れも防げることが魅力です。
「kintone」は、人によって内容がばらばらでわかりにくい日報や報告書のフォーマットを統一し、一元管理・可視化できる日報アプリです。
一つ一つの報告に対してコメントすることもでき、報告内容に紐付けて効率的なコミュニケーションが行えます。
書いた日報をただ溜めていくだけではなく、グラフとして可視化することができるため、直感的に分析することができます。
マルチデバイス対応のため、時間や場所の縛りなく操作することが出来ます。
「Qiita TEAM 」は、優れたUIでつい何でも書きたくなる気持ちよさ、フィードに共有するだけのシンプルさから日報ツールとして活躍するサービスです。
日報用のテンプレートを事前に用意すれば、プレーンテキストをサクッと書くだけで、読みやすくきれいな記事を作成することができます。
また、記事ごとにコメント欄が用意されているので、記事の内容についてコメントでフィードバックを送ったり、コミュニケーションや議論の場としても活用できます。
「未来日報」は、日報と顧客情報管理機能を備えたツールです。従業員同士で日報を共有でき、SNS感覚でいいねやコメントを付けることが出来ます。
また、顧客情報を登録できたり、登録された顧客情報を簡単に検索することもでき、顧客データベースとしての機能も果たしています。
さらに、日報をつける際に次のアクションを登録することでTODO管理も行うことができます。
いかがでしたか?😊